富士北麓タウン情報紙  NEWS-CS
2018年11月号 481号

味たい!粋たい!!

 甲府のグルメ横町から今年の10月に移転グランドオープンを果たした富士吉田市の『アーバンズキャンプ』。ここは街なかで山小屋の雰囲気ややキャンプ気分を味わえる特徴的なスポットだ。
 甲府時代はジビエ専門としてファンを獲得してきた同店。移転に際し、ランチメニューやデザートを充実。食事やティータイムにも利用できるカフェとしての価値も前面に押し出している。また資源のアップサイクル(循環)も同店の重要なコンセプト。山梨の林業に関する課題を通じて、害獣(鹿)の有効活用、たき火のあるテラス席、丸太の椅子など、お店全体で天然素材の活用を提案している。
 メニューも「山梨はおいしい」をテーマに県産食材をふんだんに使用。八ヶ岳産の湧水マスや無農薬野菜、県産小麦も使用した天然酵母パンを組み合わせたサンドイッチはその代表。コーヒーは甲府のアキトコーヒーによる焙煎等、山梨由来の食材が盛りだくさん。もちろん鹿肉を使ったワイン煮込みやステーキなど、鹿肉料理も豊富です。忘年会や二次会にもぜひご利用を。
urban’s camp

山梨県富士吉田市上吉田7-14-12 ℡0555-25-7531 木曜日定休
営業時間/9:00~20:00 ※休日は21:00まで営業

Soldier

 設計に興味があり、大学は建築学科に進学。卒業後は地元の建築事務所で働きました。設計やプランニングを通じ、何もない所から創造を生み出すことに魅力を感じていました。実家に戻り織物業に携わるようになった後も、勉強は続けて資格を取得。また学生時代の趣味だった写真も続ける中でカタログ作成などの業務も手掛けるようになりました。
 テキスタイルも建築も写真も、私にとっては同じクリエイションの一部となっています。これらの経験がつながり、新しい発想に結び付くような感じです。織物においては、糸選びから企画し自社製品を開発することは、建築と似ていて無から創造する感覚。織物業に入って18年になりますが、この2、3年は特に織物の魅力を感じる事が多くなってきました。
 渡邊織物でOEM製品を作り、ワタナベテキスタイルで企画やデザインそして写真を扱う。分野が違うそれぞれの立場を活かせることが、他のハタ屋さんとの違いであり強味であると考えます。ブランケットやストールなどを有名ブランドと共同で販売するまでになりました。ファッション系製品は今後も作り込んでいきたいです。
 将来、工場の隣に自ら設計した自宅兼ショップを作りたい。そしてお客様には現場に来てもらいたいと考えています。私達の製品が富士山麓の素晴らしい環境で作られている事を知って欲しいです。 工場では製品の直売を行っていますのでお気軽にお立ち寄りを。
渡邊織物
Watanabe Textile
渡辺 竜康

出身 富士吉田市下吉田
年齢 42歳
趣味 キャンプ
こだわり
  OEM製品は顧客が求める品質を保ち続けること。
自社製品は自分の使いたいもの、自分の根幹につながったものを作る。

渡邊織物
山梨県富士吉田市富士見5-7-18 TEL0555-22-4240

街の灯 ~地域を支える商店たち~
 
 美しい自然と空気、雄大な富士山が育む清らかな湧水。自然環境に恵まれた忍野村で、50年以上にわたり味自慢の卵を生産しているのが『田辺養鶏場』だ。
 馬力として木材の運搬を行っていた初代が自宅の軒先で十数羽から始めたのが創業のきっかけ。忍野の環境の良さもあり、当時は村内に十件以上の養鶏場があったと言います。二代目である田辺良一さんが代表だった時から、独自の販路拡大に力を注ぐ。料理人の経験もあった二代目は「美味しい卵」に特にこだわり、餌や水、環境作りに力を注ぐとともに、お客様の声にもよく耳を傾けたと言います。「二代目が亡くなった時、お客様やパートさんからも不安の声が上がった。」と工場長で親戚にあたる後藤孝彦さんは当時を振り返る。多くの方が養鶏場の存続を願っていたと実感したとか。
 現在は、三代目・田辺竜太さんが養鶏場を運営する。祖父・父が築いた卵の味を守るとともに、今後は地元・忍野村も一緒にPRできるような販売方法を検討したいと考える。忍野が育んだ「もみじ卵」と「さくら卵」。皆様もぜひご賞味下さい。
田辺養鶏場

山梨県南都留郡忍野村内野1743
℡0555-84-3429

『親が子を結婚させる』をテーマに講演会
地域の課題解決に向けて企画 ~(一社)富士五湖青年会議所~

 富士吉田市の富楽時で10月28日、日本仲人協会認定仲人士・村上れ以子さんの講演会が開催された。これは公益社団法人富士五湖青年会議所(赤池優樹理事長)の活動の一環として実施されたもの。未婚は人口減に直結する課題である一方、プライバシーにも関係してくるため周囲が踏み込めないという面がある。「だからこそ私たちが動かなければ。」と企画を担当した菊地雅章さんは言います。
 講演で村上さんは、親が意識の無いまま子に与えている影響を、豊富な相談事例を元に紹介。自信を無くさせる言葉やせっかくの縁を親のおせっかいで台無しにしてしまうことなどの注意事項を分かりやすく説明した。また所得や雇用環境、何かあればパワハラ・セクハラになるため職場が出会いの場でなくなっていることなど、親の時代と環境が変化している点も成婚を困難にしていると指摘した。講演では、これらを踏まえつつ親にしかできない支援方法を提案。最後は「結婚は良い」というイメージを持ってもらうよう、両親が仲良くすることがポイントだと締めくくった。
写真:講演する講師の村上れ以子さん
公益社団法人 富士五湖青年会議所
TEL0555-24-0771(富士吉田商工会議所内) http://www.fujigokojc.or.jp/


健康科学大学で『ほうとう会』開催
今年で16回目の恒例行事 ~健康科学大学富士山キャンパス~

 富士河口湖町の健康科学大学富士山キャンパスで、10月17日に『第16回ほうとう会』が開催された。健康科学大学が開学以来、毎年開催されているこの名物イベント。今年は台風の影響で予定を2週間遅らせての開催となった。
 このほうとう会を主催するのは、学生たちが生活する上で必要なアパートなど居住環境に関する情報提供を行う健康科学大学宿舎組合(渡辺与一会長)。地元はもちろん、全国から集まってくる学生に「山梨の名物のほうとうを味わってもらいたい。」という事から、このイベントが始まった。毎年1000食近く用意されるほうとうも、学生たちから美味しいと言っててもらえるので、組合としても非常にやりがいを感じていると言います。
 仕切り直しとなった当日は晴天にも恵まれた。11時半にスタートしたほうとう会では、ほうとう900食の他にみそおでんなどが学生や教職員などの関係者に振舞われ、約2時間で今年も見事完食となった。
写真:当日は900食のほうとうを用意
健康科学大学
富士河口湖町小立7187 TEL0555-83-5200(代表)

ハタオリマチフェスティバル2018

 今年で3回目となる『ハタオリマチフェスティバル』が10月6、7日、富士吉田市下吉田の商店街を中心に行われた。ワークショップや物産展を通じて富士吉田・西桂の織物文化を知ることも出来るのも魅力となっているこのイベント。今年は空店舗を利用したファクトリーショップもあちこちに登場するなど、年々その規模を拡大している。
「毎年参加しているが、確実に人を集めるイベントになっている。」と語るのは西桂町から出店した武藤㈱の武藤亘亮さん。地域外からの来場者が多いことも可能性を感じる部分だとか。イベントでは飲食や道具市、ライブなども行われ、会場周辺の商店街は人が賑わう充実の2日間になった。
写真:空き店舗を利用した会場も魅力

写真コーナー


河口湖北中学校 バレー部 
 私たちは、県大会に向けてサーブカットやレシーブの練習を頑張っています。本番では1回でも多く勝つことが目標。練習でのいい雰囲気のまま、チーム全員全力で声を出して、最後までボールをつなぎたいです。応援よろしくお願いします。




県民の日 富士吉田会場 
 10月6日、富士北麓駐車場にて、山梨県民の日記念イベントが開催された。当日は各種団体の体験ブースや舞台発表などが行われたほか、東部富士五湖地域のゆるキャラたちも会場に駆け付けた。

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