門々利うどん

 「本当の手作り、手打ちにこだわっていきたい。」と語るのは、富士吉田市下吉田にある『門々利(かがり)うどん』のご主人・舟久保百年さん。柔らかめだが強いコシを保つ同店の麺は3種類の小麦粉をブレンドしたもの。大きい木筒をテコのように利用することで、足で踏む以上の力を加えて練り上げている。この麺を脂の乗ったにぼしと醤油のみという小細工なしのつゆで味わう。あっさりとした味と口当たりの良さが特徴で、酔いが抜けないお客さんにも重宝されているのだとか。実は同店のうどんは、いまや伝説とも言われる『羽田うどん』の味を受け継いでいる。羽田うどんのご主人と舟久保さんの奥さんが親戚に当たることから、うどん作りのイロハを指導してもらったのだとか。ここでは羽田うどんならではの味ともいえる青唐辛子の薬味も健在。油で炒めて醤油で煮こんだ伝統の味は、じわじわと広がる辛味でうどんの味を引き立てます。もちろん、お客さんの好みを研究し工夫を加える等「腕一本と日々の努力」を信念とした舟久保さんの試行錯誤は続く。
 こんな舟久保さん夫妻が二人三脚で作り上げた同店のうどん。おすすめのメニューは具だくさんの「肉玉天うどん」(\500)で、人参と長ネギをサクッと揚げたかき揚げと豚肉、そして注文を受けてから煮込む玉子が乗った欲張りな一品。ご飯も食べたいという方にはシイタケやゴボウ、人参などで炊いた「まぜ御飯」(単品\200)とのセットがおすすめ。
門々利うどん

11:00〜14:00(定休日曜日)
山梨県富士吉田市下吉田4986
電話 0555-23-4181

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