富士北麓タウン情報紙  NEWS-CS
2018年7月号 477号

味たい!粋たい!!

 今月紹介するのは、三重県伊勢で修行を積んだ店主が腕を振るう鰻料理店『むら松』です。
 昨年12月にオープンしたばかり。店主の松井伸悟さんは入念な情報収集の末、富士山麓を独立の地として選択。知人の中国人スタッフと協力し、国際的な観光地として賑わう河口湖で鰻料理を提供する。背開きで鰻をさばき、蒸さずに生から炭火で焼き上げる。関東と関西が融合した伊勢流の焼き方は、皮がカリッとした食感になるので、関東流の焼き方に慣れた方には新鮮な魅力になるはず。使用するのは問屋さんから仕入れる国産鰻。串を打たず箸で調理することから“箸焼き”というのだとか。
 うな重、定食などを用意するが、やはりうな丼(2800円)が一番人気。たまり醤油などをブレンドしたオリジナルのタレも鰻との相性抜群だ。またサイドメニューとして鰻をだし巻き卵でくるむ「う巻き」や素焼きした鰻を、わさび醤油や薬味で味わう「白焼き」も用意。お酒のお供にもぴったりです。近隣地域であれば配達も行っていますので、こちらも気軽にご利用を。
うなぎ料理 むら松

山梨県南都留郡富士河口湖町船津3371(テナント内)
℡0555-68-9046
営業時間/
(昼)11:00~15:00 (夜)18:00~20:00 不定休

Soldier

 職場が富士宮になったことがきっかけで25年前に鳴沢に移住しました。主人と共にずっと花の栽培に関わってきたことから、現在は個人経営でベゴニアを中心とした花の栽培を行っています。
 私達の事業は育種といって、品種改良によりオリジナルの品種を作ることが中心。従来ある品種を交配させ、色、花、葉の形、模様そして大きさなどが他と違う品種を作るのです。ベゴニアは三千種を超える品種が存在しますが、私達は300種ものオリジナル品種を生み出しています。
 花の業界も競争は厳しいです。植物の栽培は温暖な地域の方が有利ですが、ベゴニアは夏の暑さに弱いことから、この鳴沢の気候が栽培に適しています。また涼しい気候を利用し、出荷時期を他産地と変えることで価値を上げることも可能です。地域の環境を何とかメリットにしたいとあれこれ考えつつ育種を楽しんでいます。
 『なるさわ野の花会』という農業に関係する女性が集まる会も情報交換の貴重な場。果物・花・野菜と貴重な情報が満載です。ここでの話から「こんな野菜を作ってみたい。」となることも多いです。毎月富士吉田のアーヴェントで開催されるマルシェに出品していますので是非利用して下さい。
 他にも樹木や山野草など鳴沢は貴重な自然の宝庫。歩くだけでも様々な発見があります。鳴沢の魅力を商品の価値につなげていきたいですし、若い方が農業に挑戦できる環境にしたいと思います。 
なるさわ野の花会
会長
山口 裕美子

出身 神奈川県
趣味 読書
こだわり
 こだわり過ぎないことを意識。SNSはもちろん、自分で出かけたり
お話したり、とにかく情報収集を。
ベゴニア栽培 ジラゴンノ・ナーセリー
山梨県南都留郡南都留郡鳴沢村11043-60 ℡090-3575-4590

街の灯 ~地域を支える商店たち~
 
 富士吉田店は25年、大月の本店であれば百年を超える歴史を持つという㈱小林青果。商品の90%以上が果物というフルーツ王国の山梨県にふさわしいお店と言える。
 季節を通じて、百種類もの野菜や果物を扱っている。青果店として、旬に応じ一番状態の良い商品を用意することを常に意識するといいます。品質を確保するために直接取引をする農家も30軒以上。これら独自ルートによる取引は、お客様が望む商品の情報を生産者に伝える効果も発揮する。ニーズがあるという情報により、農家も安心して高価格高品質の商品作りに取り組むこともできる、と同社の鈴木雅彦社長は言います。
 良品を揃えるほか、キラリと光る逸品の確保も忘れない。果物は贈答用に購入されることも多いため、贈って喜ばれる商品のニーズは高いのだ。 あの店に行けば良いものがある、と期待して頂いているのがお店の価値だと鈴木社長。今では外国人観光客から発送を依頼されることも多く、山梨県でも都内の有名店に引けをとらない商品を扱っている、という認識で商品確保に臨む。
㈱小林青果

山梨県富士吉田市下吉田2-30-21
℡0555-22-1516

織物のマチの新拠点が富士山駅に
情報発信や生地の展示販売も~富士吉田市 ハタオリマチ案内所~

 富士山駅構内に、5月から織物の産地をアピールする『ハタオリマチ案内所』が開設されている。ここは元々富士吉田市の観光案内所があったスペース。案内所の移転に伴い、入れ替わりで富士吉田織物協同組合事務所が入居した形だ。高速バスの発着所があり観光客も多いという好立地。スペースを織物関連の案内所にすることで、織物生地や生産者の紹介直売情報などの情報を発信する。
 「現在は消費者に直接PRすることも大切。」と同組合の渡邊教一理事長。当地の織物取引の大半は、今でも問屋へ卸すOEM生産。一方で自らブランドを作りオリジナル商品を直接消費者に販売する、という方法に活路を見出す生産者も着実に増え始めている。織物協同組合としても、産地の織物製品を知ってもらうこと、生地の生産者を紹介して新たな取引に結び付ける等、案内所の機能を通じて地元の取り組みを後押ししたいというのが狙いだ。
 ちなみ案内所では、織物生地見本の展示だけではなく、生地の販売も行っている。お好みの長さに切ってくれるのでこちらもご利用を。
写真:さまざな種類の生地も販売しています。
富士吉田織物協同組合
富士吉田市上吉田2-5-1「ハタオリマチ案内所」内 ℡0555-22-2164


環境省生物多様性センターが設立20周年
貴重な標本の展示のほか、休日や夏休みには体験プログラムも多数実施

 生物多様性の保全とその持続可能な利用に取り組むことを目的に設立された環境省生物多様性センターが今年で20周年を迎えます。同センターは「調査」「資料収集」「情報提供」「国際協力」を主な業務としています。全国で行われる自然環境や動植物に関する調査データが集積されこれらの情報が国や自治体の環境保全政策に役立てられています。
 センター内の展示施設や図書資料室など一部のスぺ-スは来館者に開放されています。自然環境に関する資料や各地で発行される報告書なども閲覧が可能となっており、環境に興味のある方にお薦めなスポットです。また、同センターには6万点以上の動植物の標本が収蔵されており、収蔵標本を活用した企画展示を行っています。8月5日までは『すごいぞ!ホネ』と題してトキやイルカの骨格標本などを展示中。標本の収蔵庫は年1回行われる「生物多様性まつり」のツアーで見学可能。今年の「生物多様性まつり」は8月11日に開催予定。
写真:とても珍しい国産の「トキ」の骨格標本
環境省 自然環境局 生物多様性センター
富士吉田市上吉田剣丸尾5597-1 ℡0555-72-6031(代表)

『LUXE』女性のためのゆとりの時間

 女性が楽しめる空間である『LUXE』が先月15~16日に富士吉田市民会館で開催された。女性のためのイベント、そして自分へのご褒美というコンセプトもあり、来場者のほとんどが女性というこの企画。託児サービスのある金曜日は小さいお子様がいるお母さんにも好評で、平日でも300名以上の来場者があるとか。出店する約20店舗は、それぞれが独立したお店を持っているのも大きな特徴。間違いのない品質とサービスというのも魅力になっている。「会場の大きさもお店の数もこのぐらいがちょうどいい。」と実行委員会の西浦絵理さん。身近でゆっくりと楽しめる空間を意識した内容を今後も継続して実施する予定とのこと。
写真:各ブースごとに様々な作品を展示

写真コーナー


西桂中学校 剣道部 
 部員16名。関東大会出場・全員二段取得が目標。主な戦績は、2年連続県新人戦ベスト8。関東出場6枠までもう一歩です。 3年生は全員有段者。「負けないことは立派、負けたこと負けないことは、なお立派。」が部訓です。



河口湖ハーブフェスティバル 
 河口湖の名物イベントが今年も八木崎公園と大石公園で開催されています。紫色のラベンダーと富士山の風景をバックに多くの観光客がカメラを構える。同イベントは大石会場で今月16日まで実施。

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