富士北麓タウン情報紙  NEWS-CS
2019年4月号 486号

味たい!粋たい!!

 富士吉田市にある飲食店『いこい』。同店ではランチタイム時に「親子食堂」というコンセプトの営業を行っています。
 母親になってみて「こんなお店があれば…。」と感じたことがきっかけだったというのは、同店スタッフの渡辺尊子さん。両親が経営する店の一部をリフォームし、子供用の食器や椅子なども用意。小さい子供連れの母親が安心して食事を楽しめるスペースに作り変えた。食事にキッズメニューを加え、年齢に応じた離乳食や刻み食も提供する。食材も国産鶏肉など安心素材を選び、出来る限り手作りを心掛けているとのこと。お誕生会など目的に応じてケーキも用意可能。子供の貸切イベントにも利用されています。
 もちろん大人だけでの食事もOK。夜は幅広い年代の方が食事を楽しんでいます。40年変わらぬ味の唐揚げ定食や焼き鳥丼ぶり、やみつき辛ネギラーメンが人気。
 食事をしたお母さん達から「これで明日も頑張れる!」と言ってもらえることが、何よりの励みとのこと。春・夏にはお店主催の子供イベントも実施します。
親子食堂 い こ い

山梨県富士吉田市下吉田8-19-25
℡0555-23-4191 定休:(昼)日・月
営業時間/(昼)11:30~15:00 (夜)18:00~22:00  

Soldier

 たまたまTVで見た手織り教室の番組。興味が湧いて市販の家庭用織機を買い、手織りを始めたのが約8年前のことです。
 2年ほど織っているうちに模様が織りたくなったのですが、日本製のコンピュータードビー式手織り機は販売していない訳です。外国産を購入するよりも自分で作ろう、と決めたのがルンベドビー誕生のきっかけでした。家族が織物関係だった訳ではありませんから、何から何まで初心者です。織機の構造から制御プログラムまで知識ゼロでの出発。完成まで2~3年掛かりましたが、織機を理解した上で生地作りに取り組めることが私にとっては非常に大きな利点になっています。
 現在は月に10~20個のバッグ製作を行っています。生地作りは手で織る作業のほかに、整経などの事前準備作業にかなりの時間を要します。
 独学で自作織機を作り、織物作家として活動することで、自分を取り巻く環境は変わりました。様々な織物関係者と知り合えましたし、地元の織物イベントにも参加するようになりました。きっかけは手織りに興味を持ったことですが、織機を作ると決めたこと、完成まで活動を継続できたことが大きかったと感じています。また自作機で作る織物を通じて、改めて作り手の個性が反映される手織りの魅力を再確認しています。
 昨年までは地元での販売が中心でしたが、今後は県外にも活動範囲を広げたいと考えています。
rumbe dobby
織物作家
佐藤 リョウヘイ

出身 富士吉田市向原
年齢 42才
趣味 音楽 アウトドア
こだわり
  一つ一つの作業を丁寧に行う。織物は緻密な準備が
 あればこそ。偶然はない。

rumbe dobby ルンベドビー
URL https://rumbedobby.jp   mail rumbe.dobbyloom@gmail.com

街の灯 ~地域を支える商店たち~
 
 吉田西小学校に寄り添うようにお店を構える『渡辺文房具店』。同校が開校する一ヶ月前にお店がオープン。吉田西小とともに歴史を重ねてきた、と店主の渡辺記代子さんは振り返る。
 創業当時の新西原は、住民が増え始めたとはいえまだまだ空き地や林が多かった。お店も少ないので学校で必要となるノートや鉛筆の他に、洗剤などの日用品も数多く扱っていたと言います。とはいえお店の主役といえばやはり子供。5円、10円で買えるお菓子が揃った駄菓子屋は、自分のおこづかいの範囲で買い物を楽しむ貴重な経験の場でもあった。「ちょっとしたオマケで喜んでくれるし、人と人とのふれあいを感じる貴重な空間。」と、駄菓子屋が持つ魅力や文化を語りだすと止まらない。
 ブンボ、ワタブンと時代により呼び名は変わっり、今は普通に「駄菓子屋」と呼ばれることが多いとか。店に通った子供達が親になっても顔を出すのが楽しみであり、お店に関わってくれる問屋さんやお菓子屋さんの為にも、元気でいる限りは続けていきたいというのが渡辺さんの方針だ。 
渡辺文房具店

山梨県富士吉田市新西原3-8-7
営業時間 10:00~19:00

食育を取り入れた通所施設が開所
キャンプ場と連携した就労訓練も ~富士河口湖町 ワークピア河口湖~

 富士河口湖町で今春に運営を開始する『ワークピア河口湖』が3月12日、竣工式を開催した。施設を運営する社会福祉法人美徳杜(長野真弓理事長)は、その前身団体において、食育を取り入れた機能の改善・回復に取り組んできた。この実績がワークピア河口湖でも活かされ、障害のある方への体質改善・行動改善を目指しているのも大きな特徴だ。
 同施設が受け入れるのは知的・発達・身体・精神の障害を対象とした就労移行支援と就労継続支援B型。6名と14名の合計20名が定員で、利用者は用意されたプログラムに沿って訓練や作業を行っていく。活動の中で自己肯定感を高めるためのプログラムも導入し、職場定着率UPを目指すとのこと。また同施設が『清水国明の森と湖の楽園』キャンプ場内の一角に設置されており、キャンプ場整備作業や農作業、薪割りなどキャンプ場と連携したプログラムが豊富なのも特徴だ。
 豊かな自然環境と農業及び外部企業との連携を備えた新しい形の通所施設が動き出す。利用希望者は気軽に上記までお問い合わせを。
写真:長野理事長を中心にテープカット
ワークピア河口湖
山梨県富士河口湖町小立5585 ℡0555-72-9221


医療保険を適用して訪問マッサージ
介護保険とは別枠。自宅で安心の施術 ~アルクス富士吉田店~

 国家資格者による鍼灸マッサージの施術をより気軽に。富士吉田市で昨年から営業を行う『アルクス富士吉田店』は、医療行為のバックアップを目的とした訪問マッサージサービスを提供する。利用者の主治医から同意書を受け医療保険を適用させて施術を行うため、費用もぐっと手頃なのが特徴だ。施術内容は20~30分の施術で対象部位をマッサージし、痛みの緩和などを促していく。
 「機能回復を目的とした介護リハビリと違い、血行促進による自己治癒力を高めるのがマッサージ。」と話すのは、代表の宮下真也さん。また適用されるのが医療保険の為、介護保険の利用枠に影響しないのもメリット。また高齢者にとって通院負担が減ることも大きいとか。 実際にサービスを利用するに当たっては、無料の体験施術を受けてもらいイメージを確認するほか、主治医から同意を得られるかの確認も行う。医療行為のため、健康な方は対象外となります。詳細はお気軽にお電話を。
写真:代表の宮下さん(左)。訪問により通院負担も減る
アルクス 富士吉田店
℡0120-802-877 HP https://arcus-chiryouin.com/

北麓の春を告げる『植木の初市』開催

 富士河口湖町にある有限会社後藤植木センター(後藤久代表)で3月14日、植木の初市が開催された。県内でもここだけという植木のセリ市。関東でも屈指の有数の規模を誇っており、中でも初市は春の到来を告げる名物イベントとして定着している。
 今年も関東及び静岡や長野など近県各地から100社を超える造園業者が来場。競り人の掛け声に合わせ、桜やツツジ、モクレン、タラの芽など出品された植木や季節の山野草などが次々と競り落とされた。初市のために全国から会場に運び込まれる植木は数千本。落札状況を参考に植木相場の情報交換が行われるのもお馴染みの光景だ。この初セリを皮切りに、秋まで植木のセリ市は毎週行われる。
写真:出品された植木を競りにかける

写真コーナー


アミーゴス フットサルクラブ 
 今年度の中学生クラスはメンバーも揃い、関東はもちろん全国大会出場も視野に入れて、活動を行っています。新メンバーも随時募集しています。興味のある中学生はお気軽にお問合せ下さい。見学も大歓迎です。
 mail:rsg84243@nifty.com




里山の減少が及ぼす蝶への影響について 
 吉田高校2学年の天野綾也君が3月17日、四季の杜おしの公園美術館で発表を行った、専門家への聞き取り調査を中心に蝶が減っていく要因を究明・周知した。今後は蝶の絶滅危惧種の保全や希少種の発生状況、標本教室の開催を目標に活動の予定だ。

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